ユーコーコミュニティー秦野支店の坂本です。
「うちの屋根ってこんな色だったっけ…？」「なんだか屋根が色あせた気がする」、ご自宅の屋根を見てそんな風に感じたら、それは屋根からのSOSサインです。
屋根が変色してしまう原因は大きく2つに分けられ、それぞれに対処法が異なります。
適切な対処を行うには原因の見極めが重要になるため、まずはしっかりと点検することから始めなくてはなりません。
この記事では屋根が変色してしまう原因とその対処法について、ユーコーコミュニティー秦野支店が解説していきます。
屋根の変色が起こる原因とは
屋根の変色が起こる原因は、塗装の施工不良または経年劣化であることが多いです。
いずれの場合も、変色した状態で放っておくと屋根の傷みが進むため、原因の究明と素早い対処が求められます。
ただし、慣れない人が屋根に上るのは危険なので、屋根の状態を確認する際は必ず専門業者に依頼してください。
変色の原因①施工不良
屋根塗装をしたばかりなのに変色してしまった場合は、施工不良が原因と考えられます。
変色をともなう施工不良は2パターンあります。
・塗料の仕様を間違えた
屋根塗装に使われる塗料は、屋根材に合わせて選ぶ必要があります。
また、希釈剤や希釈率が細かく定められており、塗料全体が均一の濃度になるようしっかりと混ぜ合わせなければなりません。
塗装時は気温や湿度などの条件があり、乾燥時間も決められています。
これらをきちんと守らずに塗装を行うと変色や剥がれの原因となります。
・縁切り作業をしなかった
スレート屋根は、屋根材同士が重なる部分に隙間を作り、雨水の通り道を確保しなくてはなりません。
しかし、塗装すると塗料で隙間が埋まってしまうため、必ず「縁切り」という、塗膜を切る作業が必要です。
縁切り作業を忘れてしまうと雨水が内部に溜まってしまい、変色が起こります。
変色の原因②経年劣化
新築後、一度も屋根塗装をしていなかったり、前回の塗装から時間が経っていたりする場合は、経年劣化が原因であると考えられます。
屋根が変色する経年劣化には3パターンあります。
・色あせ
紫外線を浴び続けたことで塗膜の油分が失われると、色を付ける顔料の粉だけが残ります。
この粉は雨で簡単に流れてしまうため、色あせや色落ちしたように見えてしまいます。
原色に近い濃い色の屋根の場合は特に色あせが目立つため、気付きやすいです。
・カビやコケ、藻の発生
塗膜の油分が失われて起こるのは色あせだけではありません。
油分には防水の役割もあるため、失われると屋根材が雨水を吸い込むようになります。
湿度の高い環境はカビやコケ、藻の発生をうながし、あっという間に繁殖してしまうので注意が必要です。
コケや藻は乾燥すると黄色や茶色になるため、サビの発生と見間違う場合があります。
・サビの発生
金属素材の屋根の場合はサビの発生も変色の原因です。
紫外線によって塗膜が弱まると雨水にさらされるため、金属が腐食し、赤や白のサビが出てしまいます。
発端は小さなサビであっても放っておくと屋根全体に広がるおそれもあるため油断できません。
屋根が変色した時の対処法
屋根が変色していることに気づいたら、まず何をすればいいのでしょうか？
原因ごとの対処法を見ていきます。
・施工不良の場合
屋根塗装から時間を置かずに屋根の変色が起きた場合は、塗装を行った業者に連絡を取ります。
その際に必ず保証書を用意し、保証期間内であることを確認しましょう。
しかし、屋根の変色が保証の対象になるかどうかは実際に目で見なければ判断できないため、業者へ状況を伝えるとともに点検を依頼します。
点検後、どう対処するのか、保証の範囲内なのか、すぐに対応できるのか、費用は発生するのかといった詳しい説明を受けます。
・経年劣化の場合
新築後、一度も塗装をしていない、前回の塗装から時間が経っているといった場合は、経年劣化による防水機能の低下が原因である可能性が高いです。
この場合は屋根塗装を行い、屋根の防水機能を回復させてあげれば解決します。
ただし、経年劣化を放っておくと屋根の防水機能が完全に失われ、屋根のひび割れや欠落、雨漏りなど大きな損傷につながるおそれがあります。
そうなってしまうと屋根塗装では解決できず、屋根の葺き替えなど大がかりな工事が必要です。
手間も費用もかかってしまうため、屋根の変色に気付いた段階で塗装によるメンテナンスを行いましょう。
屋根の変色は異常を知らせるSOSです。
気が付いた段階でメンテナンスを行えば屋根の強度も維持できます。
そのため、屋根の色がおかしい、変色していると感じたら専門業者へ点検を依頼しましょう。
プロの目線で隅々までチェックすることで、小さな異変や見逃しがちな異常も発見できます。
ユーコーコミュニティー秦野支店では屋根の点検やメンテナンスも承っていますので、お気軽にご相談ください。