ユーコーコミュニティー秦野支店の桑野です。
瓦には、様々な種類があります。
そのため、屋根のメンテナンスでは、瓦の種類によって瓦の葺き替え時期の目安が異なります。
それでは、種類によって葺き替え時期の目安はどのように違うのでしょうか?
今回の記事では、ユーコーコミュニティー秦野支店が種類別の瓦の葺き替え時期の目安と費用を解説しましょう。
瓦の葺き替え時期の目安
瓦の葺き替え時期の目安は以下の通りです。
和瓦:30~60年
洋瓦:30~60年
軽量瓦:20~40年
セメント瓦:20~40年
モニエル瓦:20~30年
スレート瓦:20~30年
金属系瓦:20~30年
種類によって20~60年と大きく葺き替え時期の目安が異なります。
この目安の年数を過ぎた瓦は、耐久性が著しく低下してしまいます。
耐用年数を過ぎても瓦のメンテナンスを行わないと、部分補修だけではすまなくなってしまう原因に。
瓦の割れ・欠け以外にも、雨漏りにも直結してしまうため、耐用年数を目安にメンテナンスをすることが大切です。
葺き替え時期の目安となる劣化症状
瓦屋根に以下のような劣化症状が現れたら葺き替えが必要です。
・コケの繁殖
屋根にコケが繁殖してしまっている場合には、瓦屋根の葺き替えをしなければいけません。
コケが繁殖した状態は、瓦が吸水してもろくなってしまっている証拠です。
もしかしたら、内部の防水紙や木材が腐ってしまっている可能性もあります。
コケが繁殖したまま放置してしまうと、最悪の場合雨漏りしてしまいます。
修理費用を抑えるためにも、劣化症状が現れたらすぐに点検・瓦の葺き替え工事をしましょう。
・屋根全体のひび
屋根全体的にひびや欠けが発生してしまった場合にも、瓦屋根の葺き替えが必要となります。
ひびや欠けの部分から雨水が浸入して、雨漏りや家が傷む原因となってしまうこともあります。
また、欠けた瓦が落下して事故につながる恐れがあるため、葺き替えが必要です。
コケの繁殖もしくは屋根全体のひびの症状が発覚したら、早めに専門業者に屋根点検の依頼を行いましょう。
屋根葺き替え・部分補修費用の目安
・屋根葺き替え
屋根葺き替え工事の費用の目安は、2階建て30坪の家で120万円~260万円です。
120万円~260万円と金額に差があるのは、瓦の種類により材料費が異なることと、種類によっては瓦の処分費が必要になるからです。
瓦の処分費用は、和瓦やセメント瓦の場合で約40万円かかり、スレート瓦の2倍です。
また、どの屋根材に葺き替えをするのかにもよって金額は上下します。
ガルバリウム鋼板へ葺き替える場合は、70万円~90万円ほどですが、軽量瓦へ葺き替える場合は、130万円ほどかかります。
・瓦の一部交換
瓦が一部だけ欠けている場合には、その部分だけ交換をします。
瓦の一部交換費用は、1枚あたり1万円~5万円で、使っている瓦の種類によって値段が異なります。
・棟積み直し
屋根瓦の頂上にある棟瓦を外して組み直すことを、棟積み直しと言います。
棟瓦が歪んだり漆喰が劣化したりしている場合に、この作業が必要です。
棟積み直しの費用は、1mあたり10,000円~16,000円です。
・漆喰補修
漆喰は、屋根頂上の棟瓦を固定するのに使われています。
15年ほど経つと漆喰のひび割れまたは剥がれが起こるため、補修をしなければいけません。
漆喰補修の費用は、4,000円~7,000円です。
・塗装工事
瓦の種類によっては、塗装工事でのメンテナンスが必要があります。
和瓦・洋瓦は塗装ができないので、葺き替え工事となりますが、モニエル瓦・セメント瓦・スレート瓦・金属瓦は塗装工事を行います。
瓦にカビやコケが発生したり、ひび・カケ・変色が現れた場合には、塗装工事をしてください。
塗装せずにそのまま放置してしまうと、葺き替え工事をしなければならなくなり、余計な費用がかかってしまいます。
余分なお金をかけて工事をしないために、症状が発覚したら早めに塗装工事をすることをユーコーコミュニティーはおすすめします。
火災保険で屋根の工事ができるケースも!
大雪や台風が原因で屋根が傷んだ場合には、火災保険で屋根の工事ができるかもしれません。
火災保険が適用される条件は以下の通りです。
・加入している火災保険に風災補償が付いている
・20万円を超える工事
・大雪や台風被害から3年以内に申請
もし、台風などで屋根・カーポート・車に傷が付いたり破損してしまった場合は、上記の条件に当てはまるかチェックしてみましょう。
条件に当てはまれば火災保険でお得に屋根の修理ができますよ。
瓦の種類によって、塗装または葺き替え工事が必要となります。
メンテナンス時期の目安は、種類によって異なり、耐用年数を目安に工事をすることが大切です。
雨漏りを防ぎ、家の寿命を縮めないためには、屋根の定期点検をしてもらって修理時期を見極めなければいけません。
放置してしまうと工事費用が高くなる原因となるので、劣化症状を発見したら早めに工事をしてくださいね。